苗の栽培方法
苗床のの定植に際する前準備として、土壌消毒や施肥等の土づくりは健全な苗作りには欠かせません。
また温度管理や水管理によって著しく成長が変化しますので、ハウス施設での栽培をお勧めします。
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STEP1.
準備した床にマルチ(雑草対策・保湿)をはり、穴を開ける。
(目安 ポット:10cm、プラグ:5cm) -
STEP2.
開けた穴にポット苗・プラグ苗を定植していく。
定植後水をたっぷり与える。 -
STEP3.
生育期間中は定期的に水を与えてください。
また不織布等で保湿するのがお勧めです。 -
STEP4.
株が5~6節の頃合いで3節ほど残し、天芽を切り脇芽を成長させます。
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STEP5.
脇芽が10節程度までに成長したら、採苗可能です。
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STEP6.
採苗の際には、2〜3節残し切ってください。
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STEP7.
採苗後は苗の様子を見て施肥を行い、水を与えてください。
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STEP8.
繰り返し取る際は、⑤〜⑦を繰り返し行ってください。
※温度管理によって育成速度も変わりますので25℃〜35℃を目安に調整してください。
植付け準備
植付けを行う前に、畑の準備を行います。
日当りと水捌けの良い土地がおすすめですが、確保できない時は深耕作業等で工夫してください。
また、やや痩せ気味の土地がさつまいもには適しています、土壌分析を行い作物に適した肥料設計を行ってください。
硬くゴロゴロした土だと、形状にも変化が出るので、こまめに耕して、土壌消毒・害虫駆除剤等の投与も正しく使用してください。
※有機栽培の方は、基準に則った使用で行ってください。
植付け
苗を殺菌剤に浸す(立枯病・基腐病対策)ことを強くおすすめです。
炎天下、乾燥気味だと植付けた苗が枯れるリスクが上がります。曇り日和がおすすめです。
- ① 畝の植付け位置に目印をつける(間隔 25cm〜45cm 間隔が大きいほど大きな芋ができます)
- ② 苗の3節ほど土中に埋め、穂先が上を向くように植付ける。
- 図1のようにさまざまな植え方がありますので参考にしてください。
- 植付けの後に活着水を与えると、活着率が上がります。
病気・害虫・雑草
日当り・風通し・排水の良い場所で栽培してください。
虫などはこまめに取り、被害がひどい場合は、市販の適用薬剤を散布してください。
さつまいもは、再生能力があるのでできるだけ農薬散布を避けることをおすすめします。
また、雑草も大きくなる前に早めに除草するようにしてください。
収穫・貯蔵
植付け後、約120日〜150日で収穫できます。収穫前には試し掘りをして、適期確認を行ってください。
貯蔵は13℃〜15℃の温度に湿度のある場所で暗くして行ってください。約1ヶ月程度で甘みが出ます。