はじめに・・・
バイオ苗(メリクロン苗)とは植物が成長する際、根や茎の先端部分(茎頂)は盛んに細胞分裂を繰り返している為、常に新しい組織が形成され無菌の状態を保っています。
その茎頂部を切り取り、培地にて培養したのち、増殖させたものがバイオ苗(メリクロン苗)と言います。
弊社では、バイオ室を完備し、健全な苗作り及び育苗技術の向上に邁進しております。
なぜバイオ苗がいいのか・・・
種芋や挿木で生産する植物は、親株である種芋や挿木が病気になると、子株も同じ病気になるリスクが大幅に上がります。病気になった生産物は、本来の形状や食味などが損なわれる可能性が非常に高くなり、生産効率も下がります。
バイオ苗を使用することにより、育成が旺盛になり、品質向上が見込め、生産効率も上がります。
しかし、バイオ苗とは言え、無敵の苗ではございません。環境次第では病気にも侵されるし、生育不順もございます。
作物にとっての環境整備(土づくり・害虫対策等)を行うことが、まずは第一歩なのではないかと考えます。
バイオ苗ができるまで
- 茎頂点培養
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① 種株の中から優良株を選別し、その親株を発芽させる。
② 発芽した株から生長点を切除し、培地に置床させ、培養し、植物体に成長させる。
- 馴化・増殖
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③ 植物体を分割し、個体培地に移し順化・増殖させる。
※特殊な環境下で育った苗を、外界の環境へ適応させるため、”ならし”作業のことを「馴化」と言います。
- プラグ苗・ポット苗
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④ 馴化した苗をプラグ苗をプラグ・ポットに植え、さらに増殖させる。
※プラグ苗は72穴プラグトレー、ポット苗は7.5cmポットを使用しています。
- 切苗
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⑤ 床にプラグ苗を植えつける。
⑥ 約10日のサイクルで採苗します。
取引の流れについて
優良形質の母株からバイオ苗を作ることで終了や品質の向上が見込めますので、弊社ではお客様のオリジナル品種や優良株のバイオ苗生産も受託しております。
※品種などにもよりますが、かぶをお預かりしてから1〜2年程度かかりますのでご希望の際には、お早めにご相談ください。
※苗の企画により出荷時期が異なります。
※天候不順・災害等により、ご希望の納期・数量にそぐわない事態が生じる場合がありますのであらかじめご了承をいただきますよう、よろしくお願い致します。
苗の取扱いについての注意事項・その他
苗の到着時について
- 苗到着後は早急に箱を開け、注文商品の確認、輸送途中における事故等の確認を行ってください。
- 輸送中の事故により、到着時に支障(転倒・遅延による腐敗等)が発見された場合は、即当社までご連絡ください。また補償等の問題にもなり得ますので必ず写真を撮ってください。
- 到着した苗を箱に入れたままだと、蒸れや腐る原因となりますので速やかに箱から出し、適切な保管方法にて保管してください。
保管方法について
原則:早めに定植するのが一番です。
- プラグ苗・ポット苗
- 適温(20℃〜25℃)の直射日光の当たらない場所がおすすめです。培土が乾かない程度に水を与えてください。
- 切苗
- 適温(15℃〜20℃)の日陰がおすすめです。地面に水打ちし、ビニールなどで覆えば保湿効果もあります。
補償について
定植後の保証は一切、致しませんのであらかじめご了承の上、ご購入ください。
保証対象の商品間違い・商品不良(到着時)はご相談ください。